写真集HIDSBY’s Photographs

『樹木派』『アジア太平洋戦争遺跡遺品①②③④⑤』、さらに『田園の憂鬱』が2011年5月完結、『充電式日録』『或日或処』『東京TOKYO』と、てんこ盛り過ぎ!

大逆事件覚え書き 市ヶ谷<東京TOKYO-5>  

「だが、11年1月24日、力作は「父上、母上、何卒(なにとぞ)お身体をお大切に。ミキちゃん、ツーちゃん、サヨナラ」と遺言を残し、26歳で世を去る。世間を揺るがした大逆事件に連座して、絞首刑に処せられたのである。それから99年の歳月が流れた」(朝日新聞2010年1月)、もう2年も前の記事だったのだろうか?古河力作の弟「ミキちゃん」は神保町からの都電でよく出会った、竹かごに仕入れた本を持った老人だった。力作同様、やはり140センチ足らずの人だった。小さな老人は、四谷駅前にあった公設市場で小さな書店を営業していた。わたしは小学生から中学生時代によく神保町の親戚に遊びに行き、そのついでに古本屋をのぞくのが好きだった。すずらん通りの裏手に小さい取次店がけっこうあり、熱心な書店は日・東販にお任せではなくこうした店で仕入れて店の特色を出していた。
そこから歩いて20分ぐらいのところ、防衛省の西側の台町、富久町、余丁町にかけて明治時代に「市ヶ谷刑務所」があり、中にその刑場があった。現在、日弁連による「慰霊塔」がひっそりと建っている。いま、ようやく再開発に着手しだした地域である。

水上勉「古河力作の生涯」(平凡社)参照。力作らが収監されたのは「東京監獄」。

①
富久町「自証院」の仏足石。ラフカディオ・ハーンはこの寺の木々に覆われた環境が気に入ってすぐ近くに住んでいたが、住職がかわり伐採することに失望し、大久保に引っ越したそうだ。

②
刑務所跡地の住宅も、バブルとその崩壊を経て、老朽化と空き地だらけになってしまった。

③
旧刑務所の北西部に「余丁町児童遊園」という小さな公園がある。

④
同公園に続いて「富久町児童遊園」がある(両公園は変形ながら実質一体になっている)。その一隅に、昭和39年(1964年)に日本弁護士連合会によって建立された「刑死者慰霊塔」がある。これはこの刑場での刑死者に対するものではなく、大逆事件(幸徳事件)刑死者にたむけたものだという話もあるが(要調査)。

⑤
老朽化、空き地化が進む。

⑥
この奥に「環状4号線」が造られる。「慰霊塔」も引っかかるか微妙な位置だ。

⑦
老朽化と空き地化(無人化)に危機感を深めた住民が苦労のすえに「西富久地区市街地再開発組合」を結成し、55階建ての住居・オフィス・店舗の入る高層ビルの建設が始まった。

⑧
この理髪店も工夫の営業だ。

⑨
都立総合芸術高等学校(小石川工業高校の跡に建つ)。地元の事情通氏によると、市ヶ谷刑務所の門がこのあたりだったという(古い地図を見ると裏門のような感じもするが)。

⑩
台町から階段をくだると、にぎやかな「曙橋通り商店街」にでる。

⑪
靖国通りをわたった住吉町。

⑫
住吉町。ここから坂町にかけても空き地がずいぶん目立つ。

⑬
坂町。

⑭
JR四谷駅ホーム手前のクズに覆われたところに「区設四谷見附小売市場」があった。旧土橋から、生活用品関連の一階になり地下が食料品関連と、高い天井をもったわりと大きい建物だった。その一階奥側に古河老人の小さな書店があった。

⑮
市場のあった旧土橋。ネオバロック式の橋で有名な「四谷見附橋」(新宿通り)の反対側、駅前だが客待ちのタクシーがいるばかりの閑散とした橋だが、こちらが本来の橋。甲州街道からまっすぐ入れず、江戸城防備のための「食違い見附」になっていた。名残の石垣も現在は立ち入り禁止だ。

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町田で 写真展<田園の憂鬱>2009-2011鶴見川 開催!   

恩田川河床
案内状 小
3月に神宮前で開催した=写真展<田園の憂鬱>2009-2011鶴見川=好評につき「町田フォトサロン1階」で6月27~7月9日、9:30~16:30(7月3日休館、初日は午後から、最終日は15時まで)再度の展示を行います。
写真は同じものですので、前回お見逃しの方、お待ちしております。
「町田フォトサロン」は「薬師池公園」内にあります。小田急町田駅北口POPビル先から21番乗り場「野津田車庫行」「鶴川駅行」(本町田経由)で15分「薬師池」または「薬師が丘」下車徒歩3分。車ならば「リス園」前など3個所に駐車場あります。

静岡<アジア太平洋戦争遺跡遺品③準備4>  

わたしが住む神奈川のとなりの静岡を撮影してきました。伊豆半島は次回として、浜松、浜名湖周辺からピンポイントですが東へ、掛川、焼津、清水、富士宮とまわりました。県北部の赤石山脈がど~んと張り出していて、農業といえば斜陽の林業を別とすれば、南面の急斜面を利用したミカンとお茶の栽培。地盤は弱く、幸田文『崩れ』にも梅ヶ島の崩落現場がでてきます、台風のニュースなどに出てくる由比も海岸沿いに在来線、新幹線、東名が通らざるをえない難所です。田んぼが少なく、海岸に漁業基地焼津港、貿易港清水港、ヤマハ、スズキなどの高い技術を生かした産業が基盤をつくっています。
戦時中は、浜松・浜名湖を中心に航空機の一大製造地域となり、陸軍、海軍の施設もつくられ、平凡な町中や畑の中に戦争遺跡が遺っています。

今回は、『静岡県の戦争遺跡を歩く』(静新新書)などを参考にしました。

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日露戦役 凱旋祈念門 引佐(いなさ)町渋川。日露戦争の勝利によって日本はアジアの帝国主義として台頭していくのだが、従軍兵士家族への扶助はきわめて少なく、戦死者の葬儀も家族と町村に負わせていた。このため、町村民の「寄付」による慰霊などを行わざるをえなかった。日本各地に日露戦争の慰霊碑・忠魂碑が多いのもこのためでもある。

②日露戦役従軍者
凱旋門柱の「日露戦役従軍者」名。この「凱旋祈念門」も村民の寄付により、神社の入口につくられた。昭和の戦争は、また違った意味で出征兵士たちをくぐらせたであろうが。

③渋川 井伊家歴代の墓と菩提樹
井伊家歴代の墓と菩提樹 渋川。井伊家は渋川の下流、掛川寄りで発祥し、のちに墓地がここに移されたという、菩提樹は樹齢300年…ということを地元の(同年齢ぐらいの)男性が教えてくれた。

④鷲津 中島飛行機工場跡地
中島飛行機工場跡地 鷲津駅浜名湖側。

⑤新居海兵団防空壕
新居海兵団防空壕跡。防空壕としては地面から出ている部分が巨大で疑問が残るが。

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米殉国勇士之英魂 新居神宮寺。1945年7月不明機を捜索していたB-17が撃墜され米兵10人が死亡、神宮寺住職が「死者を差別しない」と、追悼の碑を建てた。いまはアメリカから関係者が訪れることもなく、荒れている。

⑦新居浜
新居浜 ここも連合軍の上陸が想定され13基のトーチカがつくられた。

⑧中島飛行機原谷地下工場跡
中島飛行機地下工場跡 原谷。

⑨原谷地下工場飯場跡
原谷地下工場飯場跡 「ここに朝鮮人の飯場がいくつかあった」「一緒に遊んだ」と地元の人。

⑩原谷地下工場跡
原谷地下工場跡(ごく一部にすぎない)。

⑪地下工場天井
同地下工場天井。

⑫地下工場壁面
同地下工場壁面(のちに描かれたものも多いようだ)。

⑬焼津北 常昌院日露戦役戦死者の像
日露戦争戦死者の木像224体の一部 焼津北常昌院。国・軍が戦死者として認めない、地元からの戦争(関係)死者をも含めて祀られている。

⑭清水港 テルファー
清水港に遺る「登録有形文化財」のテルファーtelpher(港から木材を揚陸し鉄道に移し替える)。1945年7月7日をはじめ11回の無差別空襲を受け、清水港を逃げ惑った人々にとって忘れることのできないものとなった。

⑮富士宮 陸軍少年戦車学校門
富士宮 陸軍少年戦車学校校門。

⑯少年戦車学校跡地
同少年戦車学校跡地。千葉陸軍戦車学校から1942年(昭和17年)14歳~19歳の少年を対象にした学校が分離独立した。サイパンでは40余名の少年戦車兵が戦死した。

⑰サイパンで破壊された戦車
同少年戦車学校跡地北に、サイパン島で破壊された「97式中戦車」が地中から掘り起こされ、1984年(昭和59年)に創建された若獅子神社に安置されている。白く囲まれているところが被弾個所と思われる。


芝浦めぐり 田町<東京TOKYO-4>  

田町のPGIで石元泰博さんの「シカゴ シカゴ」展を見に行った。その前は鎌倉の「桂離宮」、この2作と「ある日 ある所」が石元さんの初期の代表作といえるだろう。3歳~17歳までを過ごした高知県の高知県立美術館(あるいは近代美術館)で石元泰博館をつくるらしいので、ファンはできあがってから行ったほうがいいようです。

田町
田町海岸側もすっかりビジネス街・高層住宅街に変貌している。

芝浦
芝浦も高層住宅が多く(隅田川沿いも多いですね)、若い人がずいぶん住んでいる。モノレール。

芝浦2
芝浦埠頭。

お台場方向、海上保安庁観閲式
レインボーブリッジから、対岸晴海埠頭では海上保安庁の観閲式をやっていた。

レインボーブリッジ
レインボーブリッジでウォーキングにはげむ女性。この橋、網部分を少なくして展望をよくしてほしいな。

お台場
お台場。ゆりかもめ駅から。

芝浦へ戻る
「ゆりかもめ」で芝浦方向に戻る。このセメント工場は昔からあって撮影したことがある(と思う)。

芝浦産業道路
わたしの「芝浦」のイメージは、首都高と産業道路でこんな感じ。ただ、むこうはオフィスではなくて、倉庫と工場だった。

汐留
汐留。

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